嵐が嵐をよぶ
                                            鈴与 杏梨


こんな自分が嫌になった。
和也お兄ちゃんは黙って部屋を出ていった。
私は、もう生きている価値が無いと思い、
自殺を決意した。
友達がつくれてよかった。
バレーボールができてよかった。
おいしいものが食べられてよかった。
お父さんお母さんが優しくしてくれてよかった。
かわいい服がきれてよかった。
そして、なによりも、
世界1優しい和也お兄ちゃんがいてよかった。
世界1楽しい雅紀お兄ちゃんがいてよかった。
世界1頭のいい翔お兄ちゃんがいてよかった。
世界1しっかりしている智お兄ちゃんがいてよかった。
私は世界1の幸せ者だ。
みんなありがとう。
とその時、あやまりにきた和也お兄ちゃんが来た。
「おい!!歩なにしてるんだ!!。」
私が持っていたナイフをはたき落とした。
「死なせてよ!!。」
と私は、泣き叫んだ。
すると、和也お兄ちゃんが、
「お前がいなくなったら、お兄ちゃん達悲しいんだぞ!
 友達も悲しむのが分からないのか!!
 命を大切にしない人や友達のことを考えられない、
 人いや、妹でも、そうゆう歩は、嫌いだ!!。」
はじめて、人に嫌いだと言われた。
涙がとまらない。
怒られたからではなく、みんな私を大切に
思ってくれているからうれしくて涙が止まらない。
すると、和也お兄ちゃんが口をひらいた。
「なぁ、お兄ちゃん考えたんだけど、
 歩バレーボールが大好きだよね?。」
「うん。」
「なにがあっても逃げない?。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「逃げない??。」
「うん・・・・。」
「分かったよ。」
静かにお兄ちゃんは、部屋を出ていった。

ーーーーーーーーーーーーーー  翌日  ーーーーーーーーーーーーーー

今日は、学校は休みだ。
「おはよう。」
私が起きてきた。
・・・・・・・・・・・・。
誰もいない。
私の分だけご飯が残されている。
おき手紙が1枚あった。
内容は・・・・・・・、

            歩へ
朝食を食べたら、東京高校の体育館へこいよ。
動きやすい服装でこいよ。

という内容だ。
朝食を食べて、東京高校へ向かった。
バッシ バッシ
ボールがはねる音がする。
そして扉を開いてみた。
そこにはなんと・・・・・・・・・・・


                                  4巻へつづく       戻る             
                    

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