嵐が嵐をよぶ
                                                 鈴与 杏梨




和也お兄ちゃんに手を引っ張られ病院に行った。
診察が始まった。
するとお医者さんが、
「なんか、ハードなスポーツとか、やってます??。」
と聞かれたので、
「はい・・。バレーボールならやってますけど・・・・。」
と聞かれたとうりに答えた。
すると、
「あぁ〜もうしわけないけどもう一生できないね・・・。」
その時なにがあったのか分からなかった。
なぜか、涙が出てきてすっごくショックで泣きやまらない。
そうすると、和也お兄ちゃんが優しくそっと抱いてくれた。
なんか、心がホットした。

でも、私はあきらめれなかった。
やっと、バレーボールのキャプテンになれたのに、
夢を捨てるなんてできなかった。
ショックで学校にも行けない。
ご飯だってのどもとうらない。
       
そこに、雅紀お兄ちゃんがちょっかいをかけにきた。
「なぁ、歩、お前もう一生バレーボールできないんだって。あぁ〜ぁか・わ・い・そ・う・に
 きのどくきのどく、明日退部届出しといてやるよ。」               相葉ファンの皆さんごめんなさい。
と嫌な言い方をされてかちんと来た。
「うるさいな!!お兄ちゃんには分からないんだよ。私1人でなんだってできるもん。」
とみえをはって言ってしまった。
「あぁ〜そうですか、かってにしてくださいね!!。」
と言い返されてしまった。
なんか、相手にしないとこと思っていたのに悔しくて言ってしまった。
コンコン 
ノックする音が聞こえた。
「は〜い。」
「あっごめん起こしちゃったかな??。」
「べつにいいよ。」
「ご飯がのどとうらなと思っておかゆ作ってきたんだけど・・・・・食べる??。」
「うん。」
「お兄ちゃんの話聞いてくれる??」
「うん。」
「お兄ちゃんもね、歩の夢をかなえてあげたいと思う。
 でも、自分の体も大切にしてほしい。バレーボールはもう無理だけど歩なら
 ほかのことだってできるし、またやりたいことだってみつかると思うんだ・・。
 だから、バレーボールはあきらめた方が言いと思うよ。」
私は涙を流した。
「お兄ちゃんはスポーツできるからそんなこと言うんでしょ??
 歩ができないからみんなそうやって・・・・・・。」
「そんなんじゃないよ!そんなんじゃ・・・・・・・。」
「じゃあ何なの??なんでみんな私に向かって自慢なんかするの??。」
と言って和也お兄ちゃんまで、部屋を追い出してしまった。
こんな自分が嫌になった・・・・・・。
          

                                      
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